プロローグ
植物が人間に及ぼす「心理・生理効果」は視覚疲労の緩和や回復が有名ですが、その他にも色や香り、配置や高さなどで様々な心理効果があります。
そんな、無意識に取り込んでいる心理効果をご紹介いたします。
植栽を装飾する事は解放感につながる
植栽の大小に限らず、グリーン装飾には奥行を感じ見た目の解放感と心の安堵感につながります。
森の中で緑を観賞し心に安らぎを感じた方は多くいらっしゃるかと思います。
例えば、コンクリートに囲まれた何もない四角い部屋にポツンと置かれた観葉植物。
そこに、森林と同じような安堵感が生まれると想像できませんか。
もちろん、テナント装飾では様々な商品やアイテムが置かれています。
それでも、植栽には人間が求めている色があり形があります。
空間に置かれた植栽には一時の安堵感が心の中に自然と入り込んできているんです。
育てる心理
近年では、ペット需要が大きく家族として共に過ごし癒し効果や楽しさを感じている方が多くいます。その背景には、「育てる」とキーワードがあると思います。
育てる喜びや、楽しさは動物界の本能的な活動で自然な歩み。
そんな、育てると言うキーワードは植栽にも当てはまります。
栄養を与え水をやり、霧吹をしたり環境を整えたり。。そんな、植栽との歩みが人の心に喜びを与えストレスの軽減へとつながる。
先日お話をさせて戴いた企業では、小さな観葉植物が会社から与えられ、それを育てているとおっしゃっていました。
更には、その植物の育ち具合が評価の対象になるともおっしゃってました。
「育てる」事への想いは、人の心を癒し、励まし、喜びを感じさせてくれます。
感じた出来事は、人への愛や思いやりに通じ、お客様への想いに変わる事と思っています。
健康や不快感の減少
植栽がある環境で、人に及ぼす効果は健康や不快感の減少へも繋がっています。
その事は、植栽がもたらす快適性の向上効果であり空間への親しみ感の表れでもあります。
植栽がある環境で仕事をしてきた人は、疲労感や仕事への効率が違うと感じています。
窓のない環境で植栽を設置すると、集中力を高めたり条件反射を高めたりする効果がある事は園芸学会でも実証されています。
更には、疲労感やストレスなどと言った負のイメージを軽減する作用もあります。
人は、植栽と共に歩んできました。職場でもテナントでも家庭でも緑を取り入れる事は自然な環境だと思います。
その事実はお越しになられる、お客様も感じるのではないでしょうか。